思考は現実化するって、本当なの?

思考は現実化するって、本当なの?

1.イメージしなくても望みは叶う
2.”現場”で証明すれば、望みは叶う
3.他人の幸せを祝福できれば、望みは叶う
4.苦しみのどん底で、最初に味わう思いが現実となる
5.周りの人の思考も、自分の未来に影響を与える
6.不安・心配の種は、プラスのイメージで摘み取れる

1.イメージしなくても、望みは叶う

思考は現実化する・・・というのは広く世間に知れ渡っていることです。願望を実現させる為に、イメージトレーニングをしている人はとても多いです。そして潜在意識に深く植え込もうと、何度も何度も強烈にイメージする人も見受けられます。

以下のようなメールを送ってくる人がとても多いです。

「強く願っても自分の望みが叶った試しがない」
「お店が儲かっているイメージを何度もしたが、その通りになった試しがない」
「100万もする高額のプログラムを実践したが、未だに効果が出ない」
といった感じです。

高額のローンを払い続けて、以前よりも家計が苦しくなったという、目も当てられない状況の人もいます。
これは、イメージすることを推奨している本などが多いことも関係していると思います。でも実際には、「イメージしなくても望みは叶った!」、「口に出したり紙に書いたりしてないのに、望みは叶った!」という声はとても多いです。面談やメールなどの相談で、望みが叶っている人の多くは、「イメージなんかしていない」という人が意外にも多いのです。

イメージすることの危険性は、「・・・が欲しい!」という思考に繋がってしまうことです。「・・・が欲しい!」と思うことは、「自分には・・・がない」という思考をしていることの裏返しになってしまいます。ですからイメージを強くすればするほど、「自分には・・・が“全く”ない」という、とても悲惨な思考をしていることになってしまいます。

皆さんが普段から思っている事や叶えたい事は、わざわざ念を押して、イメージする必要はありません。ちなみに私もイメージトレーニングなどはほとんどしていません。

あるお店の経営者が「1年後のお店が繁盛して、凄い儲かっている」ところをイメージしたとしましょう。しかし、その直後に売上が落ち込んだとします。この経営者は「売上が落ち込んだのは、イメージが弱いからだ!」と気を取り直し、さらに強くイメージしました。するとさらに売上が落ちてしまいました。

こうなるともう、この経営者はパニックに陥り精神的なダメージは計り知れないものがあります。イメージする暇があるのなら、知恵を出したり店内を掃除したりしている方がよっぽどましです。

イメージする危険性は、「望みが叶うか叶わないか」という問題ではなくて、「頭や体を使わなくなる」ことの方が重大です。そう考えれば皆さん納得して頂けるのではないでしょうか。

2.”現場”で証明すれば、望みは叶う

さて、イメージすることを「ゼロの法則」に置き換えてみると分かりやすいかもしれません。イメージすることは、当然その対象は自分の欲しい物や環境(プラス)に限られます。そしてイメージすることによって、自分の物にしたい(プラス)という思考をしていることになるので、自然と運は離れていくことになります。(プラスプラスで運が離れます)

仮に熱心にイメージをしなくても、ほとんどの人は頭の中で色んな思いや望みが駆け巡っています。「もっとお金が欲しい!」、「素敵な恋人が欲しい~!」とか、「将来、お金持ちになっている自分」や「素敵な異性と結婚している自分」を意識せずにイメージしている人は意外と多いものです。

しかし、強く願ったりイメージしたりしても、残念ながらそれだけで望みが叶うほど世の中は甘くありません。皆さんの中でも薄々それを感じている人は多いと思います。

どんなに強いイメージをしたとしても、ほとんどの人はそのイメージを否定してしまうような思考や行動を何度も繰り返してしまうのです。

例えば、「素敵な異性と結婚している自分」をイメージしたとします。そして、あなたのお友達が、あなたよりも先に素敵な人を見つけて結婚することになりました。
その時、皆さんは何を思うでしょうか?

「私なんか、まだ恋人すら見つかっていないのに!(悔しい~)」
「しばらく、結婚しないって言ってたくせに!(嘘つき~)」
「どこで、あんないい男見つけてきたのよ!(羨ましい~)」

こんな状況の時、ほとんどの人はとても落ち込むことだと思います。何故なら、自分は「素敵な恋人が欲しい!!」と強烈に思っているのですから、お友達に素敵な恋人ができたら、思わず嫉妬してしまうのは、とても自然なことです。

さて、問題はここからです。

皆さんは、「素敵な異性と結婚している自分」をイメージして、望みが叶っている自分を信じているわけですから、お友達にどんないい人が見つかろうと、絶対に「嫉妬はしない」はずです。逆を言えば、「嫉妬しない」ことは、「素敵な異性と結婚している自分」をイメージしていることにもなるのです。

もう何を言いたいのか、わかったと思います。「イメージしたことを証明しなければならない」ということです。または、実生活において、そのイメージしたことが本当なのかどうか、必ず「試される時」が来るということです。

イメージすることよりも、日々の実生活における“現場”での、思考や行動の方がはるかに大事です。

3.他人の幸せを祝福できれば、望みは叶う

「私なんか、まだ恋人すら見つかっていないのに!(悔しい~)」
「しばらく、結婚しないって言ってたくせに!(嘘つき~)」
「どこで、あんないい男見つけてきたのよ!(羨ましい~)」

あなたのお友達にいい人が見つかって、あなたが上記のような感情になった場合、これはまさしく、あなたにとってマイナスの出来事(天からの贈り物)になります。
悔しい出来事(マイナス)に対して妬む感情(マイナス)は、当然あなたのもとから運が遠ざかってしまいます。逆にこの状況で祝福することができれば、悔しい出来事(マイナス)に対してプラス思考(喜ぶ)していることになります。ここで始めて「エネルギー(運)」が発生されるのです(この場合は恋愛運)。

「既に自分には素敵な恋人がいる」という思考をしているのなら、周りの人が幸せになっても、必ず祝福できるはずです。逆に祝福できないということは、「自分には恋人がいなくて不幸だ」と思考していることになってしまいます。
「どうせ自分は一生貧乏」、「恋人がいなくて惨め」、「仕事がなくて将来が心配」、「自分はとても不幸だ」などと、人間はつい「自分にないもの」ばかりに目がいってしまいます。自分にないものを周りの人が持っている場合、当然素直に祝福することができないのは、自然な感情かもしれません。

「素直に祝福できない」からこそ、この世の中の多くの人は望みを叶えることができないのです。「他人は持っているけど自分は持っていない」、ハッキリ言って、悔しいし悲しいし、妬んでしまいたくなる気持ちは、痛いほどよくわかります。

しかし、自分の望みを叶える為には、またとない「絶好のチャンス」でもあります。特に運のない人は、この「絶好のチャンス」を何度も与えられているはずです。その度に、「なんであいつが・・・」という思考を繰り返してしまうのです。たとえ、腹の中が煮えくり返っていても、祝福する習慣を身につければ、必ずあなたの望みは叶えられることが多くなるはずです。

お友達の結婚を祝福し、知人の就職を祝い、お友達が裕福になるのを祝福することによって、恋愛運、仕事運、金運は必ずアップしていきます。
イメージすることよりも、周りの人の幸せを祝福する方が、より多くの望みを叶えることができます。

4.苦しみのどん底で、最初に味わう思いが現実となる

こういう風になりたい!というイメージをわざわざしなくても、皆さんの思考は現実化してしまいます。例えば前回の恋愛のケースで、あなたのお友達が素敵な人を見つけて結婚したとします。その時、あなたはどんな事を思うでしょうか?

「私もいい人を見つけたいな~」とか「どうせ長くは続かないわよ」とか、色々思うことでしょう。思考が現実化するというのは、マイナスの出来事に対して、最初に思った望みが叶えられるケースがほとんどです。

私も以前、態度が横柄で意地悪な人に対して、最初は「こんな人とは絶対一緒に仕事をしたくない」、「もっと理解のある人と仕事ができればいいのに」と思ったりしたことがあります。

そして意地悪な人に対してプラス思考をすると、ほとんどの場合その人は退職や転勤になり、その後はその人と一緒に仕事をすることがなくなります。これがもし1回、2回の事であれば、偶然と片付けられてしまいますが、何度やっても結果は同じです。そしてその時は、望みを叶える為に、イメージなども全くしていません。

人間関係に悩んでいる人でメール相談された方はたくさんいます。その中には頑張ってプラス思考をして、「嫌いな人を職場から追い出す」ということに成功している人もいます。
(マイナスの事象)+(プラス思考)=(最初に思った事が叶う)

このような図式になります。ですから、皆さんがプラス思考をする段階で、結果がどうなるのかは、ある程度予測することができます。

数字で表せば、こうなります。
(-10)+(+10)=0(エネルギーが発生)

例えば数キロ先に皆さんの望んでいる物があるとします。望んでいる物があるのであれば、数キロ歩く(プラス思考する)のもきっと苦にはならないことでしょう。しかし、数キロ先に何があるのかもわからないのに、果たして信念を持って、目的地まで歩くことができるでしょうか?

ですから、プラス思考をする時には、結果を予測した上で行えば思考の変換も上手く乗り越えることができると思います。

望みを叶える(ゼロにする)為には、最初に受けたマイナス感情と同等以上のプラスの感情が必要になります。悔しくて悔しくてしかたがない状況なのであれば、嬉しくて嬉しくてしかたがない感情に持っていかなければ、残念ながらエネルギー(運)は発生されません。

5.周りの人の思考も、自分の未来に影響を与える

願望実現に関する本などでは、ほとんどが“読者の思考だけ”に焦点を絞っています。自分以外の”第三者の思考”を考慮に入れて説明されているものは、残念ながらほとんどありません。

もし、あなたに対して他の誰かが、何かを思ったとします。
「いつも幸せそうで、憎たらしい!」
「いつも俺の悪口ばかり言いやがって!」
「不幸になればいいのに!」
「仕事がクビになればいいのに!」
「事故にでもあって大けがをすればいいのに!」

もしこんな事を思われて、その相手が万が一プラス思考でもしたら?思わずゾッとしてしまいますよね。人間、意識しなくても何かの拍子でプラス思考できる時があります。「あの時に悪口言われたけど、よく考えたら俺の方も悪かったかもしれないな。今回の事は許してあげて水に流そうか・・・」と相手が考えてしまったら、その相手の望みが叶ってしまうことになります。

ですから、周りの人にゴマをすったり、気を使ったり、そこまでする必要はありませんが、できるだけ周りの人からマイナス感情を持たれないようにすることはとても大切なことです。

運の中でも人間関係を良好に保つことが、一番重要です。金運、仕事運、恋愛運など運が影響をもたらす範囲はとても広いですが、やはり人との関係をしっかり築くことができない人は、お金・仕事・恋愛においても大きな幸せを呼び込むことはできないと思います。
「金運を良くしたい!」
「仕事で出世したい!」
「素敵な恋人を見つけたい!」
皆さんは家族や会社の同僚や友人との関係は良好でしょうか。
「親父と仲が悪くても、お金さえあればいい。」
「友人がいなくても、恋人さえいればいい。」
「夫婦仲が悪くても、仕事さえできればいい。」

お金、仕事、恋愛、人間関係など、全ての運が悪いということで、メール相談される方がたくさんいらっしゃいます。「金運が悪い!」、「いつも恋愛運には縁がない!」という悩みを持っている人は多いです。

人は欲が強くなってくると、人間関係が悪くなろうとも、ついその他のことに目がいってしまいがちになります。全ての運が悪いという人はまず、人間関係を良好に保つことから始めるのが大切です。そうすれば、必ず仕事やお金や恋愛にも波及していきます。

まずはお金や仕事や恋愛のことを考える前に、周りの人と上手く関係を築いているのかどうかチェックしてみることをお勧めします。

自分の望みを叶える為に、まずは守り(第三者の思考)を完璧にするべきです。どんなに強力なバッターがチームにいたとしても、投手陣が弱ければ試合に勝てないです。どんに収入があったとしても、収入以上の浪費を繰り返せば、いつまで経ってもお金は貯まりません。

人間関係が上手くいけば、ストレスの大半はなくなるはずです。

まずは「守りをしっかり固めてから、攻めに転じて下さい。」

6.不安・心配の種は、プラスのイメージで摘み取れる

イメージについては、今までかなり否定的な事を書いてきましたが、例外もありますので付け加えておきます。自分の欲に絡んだイメージは、どうしても「欲しい!」という思考に繋がってしまいます。ですから、「欲しい!」、「自分には〇〇がない」ということにならなければ、イメージすることは全く問題ありません。

例えば、会社の同僚に凄い嫌われたり、悪口を言われたりした場合、マイナス思考に陥ってしまいがちになります。ついつい、その同僚の悪い面(マイナス)ばかりに目がいってしまいます。こういう場合は、その同僚の良い所を頭の中でイメージすることにより効果が得られます。

仮にその同僚の悪い面が99%で、良い面が1%しか思い浮かばなくても、この1%にスポットを当てることで、必ずその1%が輪を広げていきます。

潜在意識やイメージ化について書かれている本などは、ほとんどが「自分の欲」にだけ焦点を絞っています。全くの逆効果になるのはおわかりだと思います。

このイメージは色んな場面で応用できます。不安や心配といった感情に陥りやすい人には特に効果的です。

寝坊して会社に遅刻した場合、あなたは頭の中で「上司に怒鳴り散らされる」場面を想像するかもしれません。いつも遅刻ばかりしている人であれば、救いようがないかもしれませんが・・・。

あまり遅刻をすることのない人であれば、「上司が怒鳴っている」場面を想像するのではなく、「上司が自分に優しく語りかけている」場面を想像することです。ただし、実際に自分に優しく語りかけた事がなければ、イメージするのにも無理があると思います。上司の優しい顔を一度でも見たことがあるのであれば、それを頭の中でイメージすることです。

その他にも、例えばあなたが会社で変な噂をたてられたとします。その噂をたてた張本人の見当はついているとします。「絶対あいつに決まっている!」と感情をあらわにして、相手に問いただしても、あまりいい結果にはならない事が多いです。

また、気の弱い人であれば相手に問いただすこともなく、勝手に「あの人は私に恨みでもあるのかしら」と思い込み、マイナスの感情を内に溜め込んでしまいます。

そういう場合にも、相手に対してマイナスのイメージを持ったまま接するのではなく、先に頭の中でプラスのイメージを植え込んでから、話し合いをすると上手くいきます。何故なら、プラスのイメージを持った時点で、プラス思考していることになるからです。「変な噂をたてられた(マイナス)」相手に対して、プラスのイメージを持てば、ほとんどの場合、その時点で問題は解決されます。

人間関係は特に相手とのわだかまりや誤解の積み重ねが、悪化を招く事が多いので、プラスのイメージをどんどん活用してほしいものです。

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