1507.ゼロの法則体験記⑦他者と自分は区別しない方が運はいい

今回は私のママ友の話から人を許したり受け入れることについての話をしたいと思います。

私は友達が少ないのですが、唯一仲良くしてくれているママ友がいます。名前をYちゃんと言います。
Yちゃんはホームヘルパーの仕事をしています。

たまに会うとお世話をしている利用者さんの話を聞くのですが、Yちゃんは様々な事情の利用者さんから人生の学びがあってやりがいがあるといつも言います。

私もホームヘルパーの資格は持っていますが、あまりに大変だと思ったので使っていません。Yちゃんは逆に楽な事務の仕事をしていても、ホームヘルパーに戻ってしまうくらい、人の役に立ちたいというか、お世話をしたいという思いが強い人なのです。

そしてこんな話をしていました。

「あのな90歳のおばあちゃんにな、育児が辛いから嫌だって愚痴ったんよ。そしたらな、『私が必死に育児をしていたあの頃は1番幸せだったよ。子供をたくさん叱ってしまって後悔している。子供を褒めてあげなさい。私はもうあの頃に戻りたいとどれだけ思っても、戻れないのよ。』って言うんよ。そのおばあちゃん、もうボケとるんよ。なのに、そのことだけははっきりお話しするんよ。育児を頑張ってた期間はよっぽど充実していたということやよな。そして心から戻りたいと思っているんやろうな。うちらは今育児で大変な時期で、逃げたいとか自分の時間が無いとか思うけど、90歳になったら本当に一瞬の出来事になるらしい。だから、自分の時間が無いなんて嘆いたらあかんよな。子供を褒めてあげなあかんよな。」

「こないだ終末医療をしている現場にお手伝いに行ったんやけど。もう意識も無くてご飯も自力で食べられず、寝たきりの利用者さんが2名いらっしゃるんやけどな、その2人が対照的やねん。1人は、ご家族が定期的に来て、季節の飾りも手作りで作ったものを飾りつけして行くの。お孫さんかひ孫さんが描いた絵も定期的に新しいものになるの。部屋の雰囲気も穏やかで、いい空気感が漂ってるの。もう1人は、誰も来ない。部屋も何も無くて殺風景で冷たい感じがする。本人もなんだか怒っているような感じがするよ。生き方って人生の最期にちゃんと出てしまう。だから感謝せなあかんな、人に優しくせなあかんよなって思うねん。いくらお金があっても、仕方ないよな。」

Yちゃんはよくこういう話をしてくれます。介護を必要とするお年寄り(社会的にはマイナスの存在感)から自分の人生の学び(プラス)を得ているのです。介護福祉士の仕事はまだまだ社会的に立場が低く、お給料も低いです。私もYちゃんを見ていて大変だなと思うのですが、Yちゃんはそういう学びがあるから続けたいと言うのです。

世間では高齢化高齢化と言って、いかにも高齢者を税金の無駄遣いだと言って排除したがる考え方があります。でも、それは社会問題だけの話です。高齢者の1人1人は、悩み苦しみながら人生を生きてきた人生の先輩なわけです。私たちが今悩み苦しみ歩んでいる道を、たくさん乗り越えて来た人たちです。最初のお話のおばあちゃんのように、年老いてヨボヨボになり認知症になっても、子供を一生懸命育てた時間を忘れていないし、たくさんの後悔もしているし、今子育てをしている辛いお母さん達に伝えたいこともあるんです。次のお話の寝たきりの人のように、人に感謝して人を許し人を大切にして生きて来れば、意識を失っていても最期には人に大切にされるのです。意識を失っても無意識は生きていますから、きっと心地よく最期を迎えられることでしょう。

ゼロの法則では、死や死後についても触れていますよね。人はいつかは死にます。その時に、心にどんな後悔を残すのでしょうか。どんなことを若い人に伝えたいと思うのでしょうか。優しさが伝わる部屋で最期を待ちたいでしょうか。誰も来ない部屋で最期を待ちたいでしょうか。

嫌いな人を許し、マイナスを受け入れ、弱者に与えることを繰り返していれば、人は絶対に不幸にはならないと思います。心が豊かであることが本当の豊かさです。いくらお金があっても、私は誰も来ない部屋で最期を待ちたくありません。許したり受け入れるという行為は、巡り巡って自分の為になるのかもしれないと思いました。Yちゃんの話はいつも考えさせられます。

Yちゃんの話に戻りますが、Yちゃんは自分の家に近所の子供達が集まっても笑顔で受け入れています。喧嘩をしたら仲裁をするし、のけ者にされる子がいれば抱き締めてフォローします。普通は、そんなにしょっちゅう来られたら嫌だと思いますが、Yちゃんは「いいよいいよ」と言って受け入れるんです。Yちゃんの旦那さんもあまり嫌がりません。うちの息子も何度か泊まりに行かせてもらっています。

私もゼロの法則を始めてからは、嫌いな人を許したり受け入れる練習をしていますが、なかなか出来ません。でも、最近思っているのが、「人類皆兄弟」という考え方です。親兄弟、親戚だけが血の繋がりがあるわけではありません。元を辿れば人類すべてが血の繋がりがあるんです。Yちゃんのような人はそういう考えや感覚があるのかなと思うのです。

相手は自分の一部であり、自分は相手の一部であると言えるのです。許せないという人の中にも自分の一部があると思うと、少し許しやすくなりませんか? 相手は自分、自分は相手なのです。

どんな人も、自分自身と繋がっていると思って許せるといいですね。そしてお年寄りなどの社会的にマイナスな存在からこそ、プラスを得られるといいですね。

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