運の役割とは?

運の役割とは?

一、災難から身を守る
柱(運)のない家に住みたいと思いますか?
二、逆転劇が良く起こる
最終ラウンドまで戦う基礎体力(運)はありますか?
三、目的地までらくらく辿り着ける
新幹線(運)に乗りたいと思いませんか?
四、欲しい物が手に入る
エサ(運)がないのに、魚が釣れると思いますか?
五、プラスの連鎖が始まる
金運は良いのに恋愛運が悪いのは何故?

一、災難から身を守る
柱(運)のない家に住みたいと思いますか?

「運」の存在は誰もが認めていることですが、その役割についてはあまり知られていませんので、ここで詳しくお話したいと思います。「運が良かった」、「運が悪かった」とよく言いますが、それらの結果が生まれるには元となっているものが必ずあります。

「運」というのは、そもそも目に見えるものではないので、とてもやっかいな存在かもしれません。しかし日々の生活の中では、誰もが「運」という存在を感じながら生きています。

皆さんは柱のない家に住みたいと思いますか?

きっとほとんどの人は「NO!」と答えることだと思います。運の役割の一つとして、物事の基礎や基本となる家の柱に例えることができます。一般の人は運(柱)がない状態で、物事をスタートして(家を建てて)しまいがちです。その結果、ちょっとの地震や台風(マイナス)などによって、せっかくのマイホームはあっけなく崩壊することになってしまいます。

運のない人は、この柱がなかったり不安定だったりする為に、せっかく築いた財産を失ったり、ちょっとした口論が原因で離婚に至ったり、ちょっとした仕事のミスでリストラにあったりして、今まで築いてきたものを全て失うことになってしまいます。

何をやっても上手くいかない人っていうのは、柱よりも外観を重視してしまいがちです。その結果、最初だけは順調に物事が進みます。しかし、中身がないことに周りの人が少しずつ気づき始めると、最終的には失敗に終わるケースがとても多いです。人間関係、仕事、お金、恋愛など、運が影響するものはとても広範囲に及びます。

運の良い人は、柱がしっかり固定されていて、しかも頑丈なので、ちょっとやそっとの事で家が崩壊することはありません。地震や台風があっても、少しの修繕を施すだけで家を元に戻すことができます。

運を良くするというのは、地震や台風を避けることが目的ではありません。それらの災害に怯えることは、夢のマイホームを断念したり、災害のない地域を転々としたりしながら暮らさなければならなくなってしまいます。マイナスを避けるあまり、自分のやりたい事を断念するのでは、人生の楽しみを奪ってしまうことになります。

自分が叶えたい夢、目標、幸せなどは、人それぞれたくさん持っていることだと思います。失敗を恐れたり、自身を過小評価したりして、前に進むことを断念する必要はありません。

自分に万が一の事が起こったとしても、運の良い人は“保険に入っている”ようなものですから、失敗や災難に遭っても最小限の被害ですみます。保険に入っている感覚になれば、なんとなく安心して毎日を過ごすことが出来ると思います。

二、逆転劇が良く起こる
最終ラウンドまで戦う基礎体力(運)はありますか?

運の役割は、家を建てる時の柱以外にも、スポーツをするうえで大切な基礎体力の面があります。柱というものは、周りから見えるわけではありませんが、その重要性は納得して頂けたと思います。柱と同じように、基礎体力もスポーツをする人にとっては絶対に欠かせないものです。

もしあなたがプロボクサーになって、初めてのリングに上がったとします。パンチのテクニックを磨き、練習もたくさんこなしてきたので、あなたは自信満々で試合に臨みました。最初の数ラウンドは、パンチが相手を捉え、優位な展開となりました。

しかし後半になると、試合展開はガラリと変わり、あなたは防戦一方になるだけでパンチがなかなか出なくなりました。そして、足が止まり、パンチも出なくなり、最後にはKOされて試合終了になってしまいました。

どんなにテクニックを磨いても、素晴らしい技があっても、最終ラウンドまで戦える基礎体力がなければ、試合で勝つことはほぼ不可能に近いことです。運のない人はこの基礎体力(運)を身につけることなく、いろんなことに勝負してしまいがちです。体力のある最初のうちはまだ、テクニックでカバーできますが、時間の経過とともに必ず体力が消耗して、最後には負けることとなります。

「スタートは調子良かったんだけど・・・」、
「開店間もない頃の売上は良かったのに・・・」、
「最初の頃は彼との仲も良かったんだけど・・・」、
「最後にさよならヒットを打たれて・・・」、
という具合に、最後の最後には、必ず自分の望みが叶わないということが、頻繁に起こるのが運の悪い人の特徴です。

しかし、運の悪い人は基礎体力や柱という、目に見えない部分には、なかなか注意が向けられないのです。そしてまた、前にも増してテクニックを磨くことに意識し、基礎体力をつけることなく、負けを繰り返すことになります。

基礎体力(運)を身につけたあなたは、最初は思うように事が運ばなくても、最後にはなんだかんだ言いながらも、自分の望みを叶えることが多くなるようになります。「あの人って何故か運がいいのよね~」と周りからも言われるようになります。

ある営業マンが、説得力のある話術を武器に、商品をたくさん売ったとしても、相手に対する誠実さなどが欠けていれば、それは長続きせずに終わってしまうことでしょう。

また、あなたの恋人の外見がどんなに素敵でも、相手に誠実さや思いやりが欠けていれば、あなたが恋人の元から離れるのも、時間の問題でしょう。

基礎体力などは、周りから目に見えない為に、どうしてもおろそかになってしまいがちです。テクニック、外見、トークばかりに目がいってしまうと、人生での幸福を勝ち取ることは難しいことだと思います。

また基礎体力(運)がないまま手に入れた幸せは、一瞬あなたを喜ばせてはくれるものの、長い時間あなたと共に過ごすことはないことだと思います。何事も最初は「基礎」から身につけるのが基本です。

最後に勝利の美酒を味わえるのは「あなた」です。

三、目的地までらくらく辿り着ける
新幹線(運)に乗りたいと思いませんか?

運の役割には、物事の基礎的な事以外にも、目的地に素早く辿り着けることがあげられます。人が10年かかるところを1年で成し遂げたり、皆があきらめてしまうところを難なくクリアしたりすることができます。その為には、やはりマイナスを上手く利用しなければなりません。マイナスを「避ける」のではなく、マイナスを「利用してしまう」のです。

ある目的地に向かって、あなたが歩いている途中、目の前に突然大きな穴が現れたとします。その穴は道を完全にふさいでしまっているので、穴の横を通ることはできません。穴の中を覗くと底なし沼のように、奥まで続いているようでとても恐いです。

穴の向こう側までは1メートルほどありますので、そのままジャンプして飛ぶには微妙なところかもしれません。果たして、どうしたら穴を飛び越えることができるのでしょうか?

答えは簡単ですね。

突然、目の前に穴が現れたのなら、あなたは一旦後ろに下がり(マイナス)、助走をつけて走れば1メートルほどの距離ならば飛び越すことはできることでしょう。後ろに下がる(マイナス)というのは、決してマイナスにはならないのです。それどころか、大きく飛躍(ジャンプ)する為には、必要不可欠な要素でもあります。

トランポリンで、上に高く飛ぶ為には、ゴムが下に伸びることによって可能となります。高く飛ぶ(望みを叶える)ために、一旦下げる(マイナス)ことで、通常では考えられないものを得ることができます。

人生もこれと全く同じです。自分が何かの夢を叶える為に、ある日突然、壁(マイナス)にぶち当たったとします。その壁を乗り越えることができれば、そのまますんなり先へ進むことができるというだけのものではありません。その壁ははるか遠くへ飛躍する為の、トランポリンの役目を果たしているのです。

東京から大阪まで各駅停車で行かなければならない所を、途中にある全ての駅をパスして、あなたを大阪まで運んでくれる新幹線の役目を果たしてくれるのです。自分の夢が10年かかるのを、たったの1年で叶えてくれる、とても素晴らしいプレゼントなのです。

あなたはそこで、切符を手に入れる方法(プラス思考)さえ学べばいいのです。人生は苦労する為にあるわけではありません。あなたの望みを叶える為の最短のツールは、必ず目の前にあるのです。

ただし、それはマイナスという形で目の前に表れる為に、ほとんどの人が目を背けてしまっているのです。

徒歩で遠い目的地に向かえば、足がガクガクになるまで歩かなければなりません。途中で嫌気がさすのは当然かもしれません。だから大きな夢っていうのは、ほとんどの人が脱落してあきらめてしまうのです。新幹線(運)を利用すれば、雨にも濡れず、体も疲れず、さぞかし快適な旅になることだと思いますよ。

四、欲しい物が手に入る
エサ(運)がないのに、魚が釣れると思いますか?

魚を釣ろうと思えば、必ずエサが必要になります。魚(自分が欲しい物)を手に入れたいと思った時には、それらを引き寄せる為のエサが必ずなければなりません。自分の望みが叶わない、とよく嘆く人はどうやらこのエサ(運)の存在を知らないようです。

また知っていても、エサをつける手間を省いたり、エサを買うお金を惜しんだりして、結局は、望みが叶わずに終わってしまいます。エサをつける手間を「苦労」、エサを買うお金を「出費」として捉えることができるかもしれません。苦労や出費という言葉からは、マイナスというイメージしか浮かんでこないのかもしれません。

何かを得る(プラス)にはそれに相応する対価を支払うのが原則です。お店で物を買う時や、食事したりする時には必ず、その対価としてお金を払うのが一般的な常識です。しかし運のない人は、欲しい物を得ようとする時でも、自分の懐から「苦労」や「お金」を出すことをとても嫌います。

自分の懐から出て行くエサをマイナスとしか捉えられない以上、いつまで経っても釣り針にエサのない状態で、魚を釣ることになってしまいます。

これでは永遠に、幸福を手に入れることはできないと思います。数年に一回くらいは、何かの拍子で魚がひっかかることもあるかもしれません。

「一杯のラーメンが食べたい時(プラス)は、財布から500円を出す(マイナス)

たったこれだけの原則を頭の中に叩き込むだけでいいのです。しかし、この世で自分が望んでいる物はお金で解決できるものばかりではありません。逆にお金で解決できることの方が僅かだと言えるかもしれません。

お金を出す為の財布は誰でも持ち歩いているものですが、中身にはやはり限度があります。しかし、自分には財布よりも、もっともっと素晴らしい心というものがあるはずです。財布の中身には限度がありますが、心の中には無限に取り出せるものがいっぱいあります。

「優しさ」、「思いやり」、「誠実さ」、「愛」、「知恵」、「努力」などなど、あなたの心の中にも一つくらいは、取り出せる“エサ”があるはずです。

運の良い人は、エサに見合っただけの物をたくさん引き寄せます。もちろん魚釣り同様、釣れない日があったり、エサだけを取られてしまったりすることもあります。ある程度慣れてくれば、望んだ通りの魚がどんどん釣れるようになります。

このようにして、自分の望みをどんどん叶えていくのが、運の良い人です。運の良い・悪いは決して偶然ではありません。今直ぐにでも、釣り針に“エサ”があるかどうか、確認してみるといいかもしれません。何をやっても上手くいかない人は、エサどころか釣り針すらないのかもしれません。そんな状態になってしまったら、数年に一回の魚すらお目にかかることはありません。

五、プラスの連鎖が始まる
金運は良いのに恋愛運が悪いのは何故?

今まで4回にわたって、運の役割をお話してきました。
柱のない家なんて、考えられないですよね。
体力なしで、スポーツをするなんて無謀ですよね。
足がガクガクになるまで、歩くなんて嫌ですよね。
一匹も釣れない魚釣りなんて、つまらないですよね。

四つの事をお話しただけでも、運の重要性を身近に感じ取って頂けたかと思います。

「運」は人生全般に応用できますので、一つの事に対して、コツさえ掴んで物事が上手くいけば、その他の範囲にもとても応用がしやすくなります。仕事、お金、恋愛、人間関係、夢など、その人にとって物事の対象が変われば、自然と考え方も変わっていくものです。

仕事に対して、真面目に誠実に努力をすれば、自然と仕事運も良くなってくるものです。しかし、対象が恋愛に変わった途端、誠実さが欠けたり、相手に対する思いやりがなかったりして、恋愛運が悪くなったりします。

運が良くなったからといって、全ての物事が上手くいくわけではありません。運の良い考えが人生全般に浸透すればいいのですが、なかなかそうもいかないようです。しかし、仕事が順調ならば、仕事に対する姿勢を恋愛にも応用することで、恋愛の方も必ず上手くいくようになります。

運の良い考えを、まずは自分の得意分野に応用することで、なんなくクリアしていくことができると思います。ですからまずは一科目(例えば仕事)を完全に修得してから、次の科目(恋愛など)へと、広げていくことによって、全ての物事が上手くいくようになります。

皆さん、不思議に思ったことはありませんか?

カウンセラーや人生相談などのアドバイザーは、金銭や恋愛や仕事など全く違う広範囲な分野に対してアドバイスをしています。お金と恋愛では専門的な内容は全く違うはずです。にも関わらず、人生全般に対してアドバイスができるというのは、最初にお話した「柱」の部分を中心にしてお話しているからです。

テクニックよりも、まずは柱をしっかり固定しなさい!という事を言っているのですから、お金や恋愛など多方面に渡ってアドバイスができるのです。この世の中には、仕事もお金も人間関係も全てが順調で幸せな人もいるかと思えば、逆にお金がなく、人にも恵まれず、病気まで患って苦しんでいる人がたくさんいます。

しかし、何をやっても上手くいかない人でも、全く心配する必要はありません。プラスの考えというのは、必ずどんどん輪を広げて波及していきます。

まずは地盤(運)を固めていくことで、物事が安定し、プラスの現象が起こりやすくなります。そして、さらに飛躍したり上を目指したりするのであれば、専門の知識やテクニックを身につけることで、どんどん幸せになることができます。

成功したとしても、幸福になったとしても、ぜひとも基礎体力(運)だけはなくならないようにして下さい。せっかく大事な物を手に入れたとしても、柱(運)が不安定になれば、いつかはまた失う日がくると思います。

金運は良いけど、恋愛運が悪いのであれば、お金に対する考え方を恋愛に応用すればいいと思います。金運の良い人はお金に対して執着していなかったり、お金を得る為に必死に努力していたりしているはずです。良い事も悪い事も全て必然的に起こっています。単なる偶然だと見過ごしてしまえば、そこからの成長はあまり期待できないかもしれません。

1.何をやっても上手くいかない運の悪い人は、得意分野から攻めること。
2.ある分野だけ運の悪い人は、順調な分野の考えを応用すること。

皆さんの健闘をお祈りいたします!

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