- 2006-8-2
- カウンセリング, 話題のトピックを紹介
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今日は、カウンセリング系のお話をしたいと思います。
人がカウンセリングに行く理由は、様々です。
心が傷ついて、自分ではどうにもならなくなって、カウンセリングに行く人。
何事にもやる気が起きなくて、カウンセリングに行く人。
お酒やギャンブルなどの依存症に悩み、カウンセリングに行く人。
今日は、「依存症」に悩む人の為に、効果的な対処法をお話したいと思います。
以前、私もパチンコにハマッていて、サラ金からお金を借りるほど、パチンコの生活から抜け出せない「依存症」でした。
借金までして、パチンコをするのは、今考えてみれば、「依存症」以外の何物でもなかったと思います。
借金ができて、どうにもならなくなって、パチンコをやめれた訳ではありません。
その証拠に、仕事をしてお金に余裕ができてからも、休みの日にはほとんどパチンコをしている状況でした。
それでは、いったいどうやって、パチンコから足を洗うことができたのでしょうか?
答えは、「努力せずとも、自然にやめれた」という事です。
意識して「やめよう」と思うより、無意識のうちに「やめる」ことができれば、心には全く負担がかからないです。
意識している間は、心の中で葛藤が生じるので、やめるのはとても難しいことです。
「依存症」から立ち直るには、二つの方法があります。
これは、人間の心理を利用したものなので、とても効果的です。
しかも、通常のセラピー(治療法)とは、かなり違います。
カウンセリングというものは、普通、全てのことを「肯定的」に捉えていきます。
この「肯定的」という概念を用いることによって、ほとんどの「依存症」を断ち切ることができます。
例えば私の場合、今はパチンコに対して否定的な考えを持っているのかというと、そうではありません。
パチンコは娯楽としてはとても楽しいものですし、大当たりが出た時の気分はとても良いものです。
しかし、今はパチンコをしたいとは、全く思いません。
「パチンコなどのギャンブルは人間をダメにするからやってはいけない」という否定的な考えではなく、
「パチンコは、とても楽しいものだ」という肯定的な考えを持つことで、「依存症」にならずにすんでいます。
なんだか、矛盾した考えのように思われますが、これが一番正しいセラピーになります。
「パチンコは自分をダメにしてしまうから、ダメだ」という考えを持ち続けるという事は、
“過去の自分を否定”していることになりますよね。
パチンコをしていた自分は、ダメな人間なんだ!という具合に、自分の価値を不当に下げることになります。
その考えが無意識に根を張っていると、
人に怒られたり、他人に比べられたり、物事に失敗したりした時には、「どうせ自分は、ダメな人間なんだから」という無意識の力が働いて、結局はダメな事(この場合はパチンコ)をするということになってしまいます。
私の言っていることは、なんとなく理解できることと思います。
禁煙、ギャンブル依存、アルコール依存、恋愛依存などで、悩む人は多いです。
たばこにしても、ギャンブルにしても、お酒にしても、恋にしても、絶対にその対象となるものは否定しない方がいいです。
否定することに意識を向けても逆効果になってしまいます。
何故かと言うと、過去の自分を否定していることにもなるからです。
“自分を否定”しているにも関わらず、依存を断ち切るという自分の願いを、潜在意識が聞き入れてくれるわけがないですよね。
世の中で行われているセラピーなどは、一時的には効果があります。
たばこは害があるから、やめる。
ギャンブルも害があるから、やめる。
という意識で、たばこやギャンブルなどの依存から立ち直ることができます。
しかし、所詮は自らを否定している所からスタートしているので、自分では気がつかない所で、また新たな依存が始まることになります。
たばこをやめることができたけど、今度はギャンブルにはまりだしたとか、
ギャンブルから足を洗う事ができたけど、今度はお酒ばかり飲むようになったとか、
他のことに依存が移っただけでは、全く意味がないですよね。
根本的な克服を目指すのであれば、 依存している対象を肯定的に捉え、その上で依存を断ち切ることで、再発しない為の完治法になります。
続きは次回にお話したいと思います。
皆さんのご活躍とご幸運を心からお祈りいたします!
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