0271.後ろめたさを感じたら、徳を積む(面談・東京・女性38歳)

昨日は、台風が東日本や北日本を直撃して、凄かったですね。
皆さん、大丈夫でしたでしょうか。

さて、今日は東京都の会社員Iさん(女性・38歳)のご相談についてお話したいと思います。
お忙しい中お越し頂いて有難うございました。

悩みというのは、「最近、やる気が起こらない」というものでした。
Iさんはバツイチで、以前は大手企業に勤めていました。
今は、小さな会社に、“不定期で出勤”しています。
その“不定期に出勤”しているというのが、従業員50人規模ほどの会社で、そこの会社を経営している彼と、現在お付き合いしています。

小さな会社ですが、今は海外にも支店を出そうかというくらい、とても忙しくて勢いがある会社らしいです。
不定期に出勤というのは、気がすすまない時には会社に出なくてもいいという事です。

彼の配慮で、不定期に出勤しても満額の給料をきちんと毎月頂いているそうです。
たいした働いてもいないのに、満額の給料を頂いて「申し訳ない」という事をIさんは言っていました。
それと、もう一つなんとなく「後ろめたさ」も感じているようです。

この「後ろめたさ」という感情が、何となく前向きになれない要因の一つだなと私は思いました。
その彼とは合意の上で、不定期に出勤して満額の給料を頂いているのですから、Iさんが別に悪いということではありません。
悪いことをしているわけではなくても、なんとなく後ろめたさを感じることは皆さんもよく経験していることと思います。

「皆残業しているのに、自分一人だけ早く帰るのは、後ろめたい気がする」
「自分の実力じゃないのに、評価してもらって、何か後ろめたい気がする」
「私は何もしていないのに、お礼を言われて、後ろめたい気がする」
Iさんについても、やはり他の社員の態度がよそよそしいので、何となく後ろめたさを感じるようです。

ですから、私は「できれば、中途半端な形で会社には行かない方がいい」と言いました。

人間は、楽な状況、恵まれた状況、優遇された状況を与えられたとしても、決して幸せになれるとは限らないです。
その証拠に、私が新聞配達を辞める頃にも、職場に対しては何の不満もない状態でしたが、あまりにも平和で、胃潰瘍になってしまったほどです。

Iさんも、以前は大手企業に勤めていて、仕事に関しては「始発の電車に乗って、終電で帰ってくるのが当たり前」と言っているくらいです。
ですから、今働いている仕事は、「ほとんど遊んでいるようなもの」とも言っていました。

能力があるのですから、なおさら「楽な仕事」ばかりをやっていては、脳の働きが鈍ってしまう結果となってしまいます。
脳の働きが鈍ってしまうのですから、「最近、どうもやる気が起こらない」ということになるのは、とても頷けます。

「後ろめたいな」・・・と感じたらどうすればいいのでしょうか。
答えは簡単ですね。
「徳(マイナス)を積む」ことしかありません。

例えば、命の恩人だとか、物凄くお世話になった人がいる場合、何もしないでそのままにしていると、何となく「後ろめたさ」を感じてしまうことと思います。

そんな時はお礼をしたり、何かお役に立てるようなことをしたりして、「与える」ことが必要になってきます。
与えるというのは、自らのお金や労力や時間を周りの人に活用してもらう事になりますから、「徳を積む」ということになります。

願望実現や潜在意識の活用などは人気がありますが、「徳を積む」という概念のない人がいくらイメージングやアファメーションなどのテクニックを磨いても、得られるものも限られてきますし、幸せが長続きすることもないでしょう。

皆さんの幸運を心からお祈りいたします。

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