
今日は号外の、最終回になります。
無事、昨年の9月に採卵し、見事受精されました。
ここまで来るのにも、長い道のりでしたが、これで成功したわけではありません。
この先に、この卵を胚盤胞まで育てなければなりません。
この胚盤胞まで育つのにも、かなり確立が低いとのことです。
何故なら、私の所にメールでご相談されてから、初めて胚盤胞まで育ったからです。
受精卵をそのまま体内に戻すよりも、胚盤胞まで成長させてから戻した方が、妊娠率を高めることができるようです。
(私はあまり詳しくありませんので、この程度のお話しかできなくて、すみません。)
そして、10月にある問題が起こり、メールを頂きました。
胚盤胞を戻したいのだけど、今周期かそれとも来周期のどちらが良いのか?
というご相談でした。
今周期だと、薬を使って人工的にホルモンを出せるので、胚盤胞を戻せるとの事。
ただし、薬を使った人工的なホルモンなので、生まれてくる赤ちゃんの事を考えると、ぜひとも避けたいというSさんの気持ちはわかります。
来周期だと、血液検査の結果があまり良い状態ではないので、自分のホルモンではかなりリスクが高いとの事。
土壇場にきて、苦渋の選択をしいられることになりました。
せっかくここまで来たのですから、失敗するわけにはいかないなと、私は思いました。
またSさんの気持ちを察すると、ここで失敗すれば、今までやってきた事が無になってしまうし、かなり落ち込むことは容易に想像できます。
そこで、メールでお答えするには、あまりにも判断材料が少ないので、翌日電話をしてもらうことにしました。
話を色々伺ってみると、その胚盤胞というのは、凍結した状態で何日も保存することができるとの事でした。
また凍結の状態が長引いても、胚盤胞にはほとんど影響ないとの事でした。
そこで私は、”今周期も来周期も見送る”ことを、勧めました。
何故なら、今周期に戻したとしても、赤ちゃんの事が心配で、心の中がマイナス感情に支配される可能性が高いからです。
仮に妊娠する確立が高いとしても、それは通常の状態でのことだと思います。
マイナス感情が強い場合は、体内の働きを弱める可能性が高いので、今周期は見送るのがベストだと思いました。
確かに年齢的には、あまり時間稼ぎをしている場合ではないかもしれません。
失敗したら、また次に挑戦すればいいという考え方もあります。
凍結した状態が長引けば、それだけ受精するチャンスが少なくなります。
もしかして、妊娠するかもしれませんが、その後に湧き出てくる「不安」という感情が最も危ない敵だと判断しました。
とにかく、「焦り」は禁物なので、Sさんも納得したうえで、しばらく様子を見ることにしました。
すると、ここで不思議な事が起こりました。
病院で血液検査をしてもらった所、来周期では危ないからダメだと言っていた先生に、「状態が良いので薬を使わなくても、戻せますよ」と言われたそうです。
ここで、運が発生したのは、おわかりでしょう。
早く妊娠して、子供を生みたいという強い気持ちを抑えて、「待った」のです。
これがいわゆる、欲(プラス)を解き放つ(マイナス)行為に近い状態になります。
「妊娠できるのであれば、薬を使った人工ホルモンでもいい」という欲を捨てたのです。
やはり、生まれてくる赤ちゃんの事を第一に考えてあげて、開き直ったのが良い結果を引き寄せる要因になったのだと思います。
ここで、私が何を言いたいのかというと・・・
二者択一に迫られたとき、どちらも自分の望みではない場合、「必ず第3の答え」があるということを言いたいのです。
そして、その「第3の答え」というのが、この運の仕組みでもあります。
何故なら、
例えば、会社で、とんでもなく醜いイジメにあったとしたら?
一般的な選択はただ二つです。
1.自分も相手に対して、攻撃する
2.関わりたくないので、自分から会社を去る
「攻撃」するか「逃げるか」のどちらかを選択するのが一般的です。
または、「耐え忍ぶ」という選択肢もあるかもしれません。
しかし、「攻撃」、「逃げる」、「耐える」のどれを選択したとしても、イジメられた人の気持ちは苦しいものにしかならいはずです。
皆さんはもう、第3の選択肢があることに気づきますよね。
「自分ではなく相手が会社を去る」という選択です。
これが一番、望んでいる選択だと思います。
その第3の選択を、現実のものにするには、「受け入れる」というプラス思考が必要です。
ですから、「これは嫌!」「あれも嫌!」という状況の時には、必ず「第3の答え」がある事を意味しています。
私が言いたいのは、決して「妥協」なんかしてほしくないということです。
自分の望んだ答えが見つかるまで、頑張ってほしいということです。
さて、この時点で、妊娠するのはほぼ確定的だと私は思いました。
あとは、精神をいつも安定させて、よっぽどの事が起こらない限り大丈夫だと思いました。
そして、この会員専用ページができた日(2004年11月14日)に、偶然にもSさんが妊娠されました。
こんなめでたい事はないと思い、直ぐにメンバーページでお伝えしようと思いましたが、Sさんからストップがかかりました。
体の調子もあまり良い状態ではなかったようなので、流産する確立も高いということでした。
確かに私もそうだと思いました。
出産することが最終的な望みなので、その途中のプロセス(妊娠)であまり喜ぶと運が離れる可能性もあると思いました。
その後は、病院が決まらないなどのドタバタ劇もありましたが、なんとか無事出産までこぎつけることができました。
Sさんにおかれましては、本当にとても長い間、ご苦労様でした。
また、あらためて、心より祝福を申し上げます。
これほど強く望まれて、生まれてきた赤ちゃんは本当に幸せかもしれません。
また、Sさんは今年の7月で、40歳になるようです。
訂正して、お詫びを申し上げます。
皆様におかれましては、「夢をあきらめないでほしい!」という気持ちを伝えたいです。
確かに世の中には、不条理とも思えるような出来事がたくさんあります。
ましてや、それが自分の身にふりかかった場合には、心を開くなどという事は、到底できる事ではないかもしれません。
しかし、勇気をもって、自分の望みを叶える為に克服してもらいたいと思います。
次は、あなたの人生をリベンジしますよ!
皆さんのご活躍とご幸運を心からお祈りいたします!
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