今日は、「意識」と「無意識」の話から離れて、少し違った話をしたいと思います。
(と言っても無意識に関係しているお話です。)
以前、コラムでは「臨界点」のお話をしました。
皆さんは、臨界点を活用しているでしょうか?
今日は為になる活用法をご紹介したいと思います。
「例の書類、“3日”で仕上げてくれ!」
「営業のノルマを、“30日以内”で達成してくれ!」
「“半年以内”には、両親に紹介してね!」
「原稿の締め切りは、“2ヶ月後”ですからね!」
「出前、“30分”で持ってきてくれるかしら?」
会社の上司、恋人、友人、得意先などなど、“期限”を設定されるシチュエーションはいっぱいありますよね。
期限を設定された時、皆さんはどうしますか?
「もちろん、期限内に物事を済ませます!」
「絶対に、期限を守ります!」
日本人は几帳面な人が多いですし、律儀ですから、約束の時間を守る人は非常に多いですよね。
何を言いたいのかわかるでしょうか?
期限を守ってもダメですよって事を言いたいんです。
「え!じゃあ、期限を無視しろって言うの?」
そんな返事が聞こえてきそうですが・・・。
相手から期限を設定されたのなら、必ず「臨界点」を応用して下さい!・・・という事です。
どういう事かと言いますと、
「営業のノルマを、“30日以内”で達成してくれ!」
と言われたのなら、必ず24日(-20%)以内に達成する。
もしくは、21日(-30%)以内に達成する。
ほとんどの人は、期限を設定されたのなら、その期限(30日)を意識します。
たぶんほとんどの人が期限ギリギリまで奮闘することだと思います。
残念ですけど、相手から言われた期限だけを意識しているようでは、強運を引き寄せることはできません。
必ず自分なりに「臨界点」を設定して、それを目標にすることです。
例えば、同僚のAさんは、予定より3日早く、ノルマを達成したとします。
一方のあなたは、予定よりも9日早く、ノルマを達成したとします。
上司の感想として、Aさんに対しては、「予定通りに達成できた」というイメージしかもてません。
しかし、あなたに対しては「随分と早く、ノルマを達成したもんだ!ビックリした!」という感動を覚えることになります。
感動(感情を刺激する)を与えることができたなら、上司の心にはあなたに対して「仕事が速い!」、「仕事がデキる!」というイメージが無意識に刻み込まれます。
“一度無意識に刻み込まれたものは、はらってもなかなかとれない!”
相手の無意識に刻み込んだら、「勝ち」です。
(何故なら、相手は”あなた”を見るのではなく、”イメージ”で見るからです。)
「意識」ではなく、「無意識」に入り込んでしまったら、そうそう簡単にはそのイメージを払拭することはできません。
それに、例えば、インフルエンザが大流行して、自分と会社の仲間が皆1週間ダウンして休んだとします。
当然のことながら、ノルマを達成できた人は一人もいないことでしょう。
しかし、あなただけが期日までにノルマを達成したとしましょう。
この違いはいったい何処から生まれてくるのでしょうか?
仕事のできるか、できないか?
風邪に対する抵抗力?
そうじゃないですよね。
最初の期限設定ですでに、勝負がついているわけです。
そして、物事には必ずアクシデントというものがつきものです。
期限通りにやろうとしている人は、「アクシデント」、「トラブル」という負の要素を考慮していません。
しかし、「臨界点」を活用しようとする人は、仮に「トラブル」が起きて、期限よりも早めに仕事を終えることができなかったとしても、ほぼ「確実」に期限通りに約束を守ることができます。
ですから、「臨界点」を活用する人は、「~だからできなかった」とか「~のせいで私のせいではない」といった、いいわけは一切言わないで済みます。
「仕事が早い!」、「しかも、確実!」・・・。
運が悪くなるわけがないですよね。
「臨界点」を知っていると、間違いなく運が良くなるはずです。
期限通りにやっても、何も評価されないですよ。
ある一定のラインを超えた時にだけ、別世界が広がっています。
それに、「風邪を引いて体が大変な時に、営業して回っていたなんて!」って上司に思われて、メチャクチャ評価されてしまいます(笑)。
皆さんの幸運を心からお祈りいたします!
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